自分がひょっとしてリウマチではないかと疑った僕は、早速インターネットを利用して近所でリウマチの診察をしてくれる病院を探した。

関節リウマチは初期の段階で関節症状がぐっと悪化するので、ネットで調べた限りでは、「できる限り速やかにリウマチ専門の医師にかかり、一日でも早く治療を開始しなければならない」とあった。

なるべく大きな病院がいいかなと思って、最近近所に移転してリニューアルされた「D医科大学◯◯医療センター」を受診することにした。

令和5年(2023)7月の上旬、朝9時頃、新しくできた大きな病院に向かった。
総合案内で「今日はいかが致しましたか」と尋ねられたので、
「指と膝、肩が痛みます。素人考えで恐縮なんですが、リウマチだったら怖いな、と思って来ました」と伝えると、
「それではこの紙に必要事項を記入して、1番の初診受付に出してください。指が痛むそうですが記入できますか?」と優しい言葉とともに氏名等と痛む箇所を記入する問診票?を頂いた。

それに記入して、「1番の初診受付カウンター」に向かうが、非常に混雑している上に並んでいる列が不規則で、というか無秩序で、何人かの人に割り込まれながらも数分で受付にたどり着いた。

「今日はいかが致しましたか」と再度尋ねられたので、僕は問診票を渡して先程とまったく同じように答えた。
総合案内よりはやや詳しく症状を確認され、僕も「リウマチが怖いんです」と伝えた。

結果、ファイルを渡され、「Cの外科の受付窓口にこのファイルを出してください」と言われ、僕はうなずくと同じフロアにある外科に向かった。

外科受付にファイルを渡して10分ほどしてから名前を呼ばれ、三度(みたび)「今日はいかが致しましたか」の下りから、痛い箇所の確認を行った。
「予約の患者さんが優先なので、けっこう時間がかかっちゃうと思います」と言われ、それも覚悟の上だと了解し、持ってきた小説「カラマーゾフの兄弟」をバッグから引っ張り出した。
全4巻中、これが最後の巻なのだが、未だにストーリーや登場人物の関係がよく理解できないのが残念だ。

11時頃、名前が呼ばれ、レントゲン撮影をすることになった。

膝、指、肩などを姿勢を変えながら撮影し、合計10枚以上は撮影しただろうか。
撮影が終わると「またさっきのあたりで待っているように」と言われたので、僕は待合室(これがまた非常に混んでいる)に戻って読書の続きをし、読書に飽きるとスマホをいじったりして時間を潰した。

病院に入ってから3時間半経過。
お昼になったので、受付に一言伝えて、院内のレストランで食事をした。メニューにカツカレーが自慢だと書いてあったので、僕は素直にカツカレーを注文した。元来僕は素直な人間なのだ。

前回までにお話した通り僕は糖尿病であり、とくに食後の血糖値が高いことが問題なので、僕はカツカレーを食べ終わるともとの受付の近くに戻り、目立たないところで立ったまま「かかとの上げ下げ運動」を行った。
これはカーフレイズという運動で、ランナーである僕には日課のようなものである。しかし重いものを持つとかの何かしらの負荷を掛けないと僕は500回連続で行っても疲れない。飽きるまでできるのだ。
それを黙々と飽きるまで繰り返し、僕はまた椅子に座ってじっと待った。

さて、来院してから5時間経過。
5時間は結構長い。
トイレも複数回行ったし、ご飯も食べたし本も(少しだけ)読んだし自動販売機で水を買って飲み干したりもした。
さすがにやることも尽きていいかげんに飽きてきた僕は、受付に行って、「だいたいで結構なんですが何時ころに診察になりますか」と聞いてみた。

「◯◯さん(僕のこと)は今日は関節痛で来てるんですよね、あと1時間はかかってしまうと思うんですが、申し訳ありません」

ここで僕はとてもとても嫌な予感がした。

これもネットで調べた話だが、関節リウマチの診断の確定には、血液検査は必須である。
僕は今日、レントゲンは撮ったが血液検査はしていない。
こういった大きな病院では、採血すれば1時間もせずに血液検査の結果が判明するはずだ。

診察に先立って、診察がスムーズにいくようにレントゲンを撮ったはずなのに、なぜ採血を行っていないのだろう…

僕は思い切って、「今日はリウマチが不安で来ているのですが、採血はないんですか?」と聞いてみた。
するとなんと受付の方は(午前中と違う人だった)不思議そうな顔をして「先生に確認してみます」とどこかに行った。
数分後戻ってきた返事を要約すると、

「リウマチとはいつ言いました?こちらには伝わってません。
それと採血は今日はもう間に合わない。
診察はあと6人ほど後だが、今日はそういうわけでリウマチと診断はできない」

さらには、
「もしこの後予約を取るなら、2週間後くらいになってしまいます」
とのことだった。

僕は愕然とし、それぞれの窓口で3回にも渡って「リウマチが怖いんだ」という話をしたことを伝えた。

そして最初に書いたように、関節リウマチは「できる限り速やかにリウマチ専門の医師にかかり、一日でも早く治療を開始しなければならない」と見たから、そんなに放っておいて大丈夫なのか不安だ、と。

今日この後に先生に診てもらっても、確定診断ができないのであれば、結局は湿布と痛み止めをもらって帰るだけではないか。
こんなに膝も肩も指も痛みがあるのに、しかも自分の身体に何が起こっているのか分からないまま、「もしかするとリウマチかもしれない」という状態を気にして、湿布をもらってゲンナリしながら2週間も待つのは酷すぎる。
後になって「あ、あの時やっぱり早めに対処できてたら違ってたかもね」なんて思うのは切なすぎる。

僕がそのことを話すと、「今回は治療費は結構です」とのことだったので、僕も申し訳ない、ありがとうございますと礼を述べ帰宅した。

来院してから、6時間が経過していた。
カツカレーはまぁまぁ美味かった。

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